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 尋ね人は稀なる徳を重ねし者。
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翌朝―――。
朝食を摂り終えた私達は、フローズンハースより出でた。

晴天のウィンターホールド大学


吹き付ける風は相変わらず冷たく乾いていて、朝の寒気と相俟って鼻の粘膜を突き刺してくる。
しかし天候は、昨日の吹雪がまるで嘘のような晴天。
照りつける太陽の光が雪に反射し、眩しい程だ。

身体に降り注ぐ天然の暖は寒さで張った空気を心地よく溶かし、私達は思わず揃って身体を伸ばす。
そんな様子を不可解で怪訝な視線を送るのは、巡回している衛兵達。

ウィンターホールドに立ち寄った私達からすれば、今朝の晴天は正しく心まで晴れさせてくれるものに感じる。
だが此処に住まう者にとっては、ただの「雪が降っていない朝」なだけなのだろう。
ウィンターホールドは 「冬に囚われた地」 と言う名前の通り、雪の枯れぬ地。
朝の新鮮な空気に暖かい太陽の光など、思春期の娘の心模様程度のものでしかないのかも知れない。

 「さっ、行きましょーかぁ」

ベリー・ベリーはそんな怪訝な視線を微塵も介せぬ様子で、私と大学へ行くように促した。


まばゆい朝日の中を
私は大学へと繋がる橋を渡りながら、辺りの風景を嘱目する。

スカイリム北部の切り立った断崖付近に設けられた村……それがウィンターホールド。
そしてスカイリム唯一の魔法研究機関であり、魔法における随一の権威である、大学。
かつてはスカイリムの首都になったこともある大都市だったらしいが、「大崩壊」と呼ばれる自然災害で街のほとんどが水没したと言う。
それから長い年月が経過したものの復興はされず、現在ではひなびきった寒村となっている。
そして大崩壊の際、街以上の断崖にありながらも、ほとんど被害を受けなかったウィンターホールド大学に対し、住人は疑惑の目を向けているとの事。

……断崖が抉り取られようとも残っている足元の橋を見る限り、恐らくは建築物自体に特殊な防御魔法が練りこまれているのだろう。
それが「付呪」と呼ばれるものなのか、はたまた「変性」と呼ばれる類の事なのかは解らない。
少なくとも首都に至るまでの隆盛を誇る街を、古人の賢者達がただの石造りのモノで終わらせるとは考え難い、と私は思う。
大地が猛ろうが、流星が降ろうが、嵐を浴びようが、崩落せぬような仕組みになっているはずだ。
でなければ、外敵を一切受け付けないような切り立った断崖に、こんな大きな建物を作る理由が無い。

私の憶測だが―――
恐らく過去のウィンターホールドの住人達も、大学が崩壊せぬ事について理解はしていたのだと思う。
しかし、それだけでは済まされぬのが感情だろう。
街が飲み込まれ、崩れていったのを目の当たりにした者達は、理不尽なまでに抱えた憤怒と哀傷をぶつける的が必要になった。
そこで矢面に立たされたのが大学であり、「崩壊しなかった」と言う事実が詭弁を助ける事となったのだろう。

大災害を潜り抜けた人々には、縋る何かが必要になる。
拠り所を持たぬ者にとって、大学を的にし、敵にすることによって、自身が負った傷を埋めたのかも知れない。

もしそうだとしたのなら。

誰もが救われず報われぬ、とても悲しい事だ。


――――――――――

橋を進み、先日同様に入り口に立つと、大学のレリーフを象る格子の門は自動的に開いた。

大学のシンボル
門を抜けると真っ先に飛び込んでくるのが、中庭中央に置かれた魔力の光柱。
次に、光の柱でその存在を際立たせるかのような、ローブを着込んだ大きな彫像。
かつての偉人、シャリドールを模したものがウィンターホールド大学にある、とは聞いた事があったが実物を眼にしたのは初めてだった。

よそ者は歓迎されぬ?
 「あっさり開きましたねぇ」
腕を組み考え込む私を、ベリー・ベリーは真似しながら見上げる。

打って変わって、あっさりと大学に足を踏み入れたは良いが……さてどうしたものかと私は悩む。
見るからに魔法使いではない風体の私が、入り口に人が見当たらなかったからと言って勝手に内部まで入っていいものなのか。
とは言え、彼女……ベリー・ベリーを一人で行かせるというのもまた、どうか。
脳内にて様々な事を回らす。
 「あ、おじさん。ちょっとちょっと。あそこに誰かいますよぉ?」
ぬばたまの
その視線の先を見やると、中庭に生えた木々の陰に隠れて見え難かったが、確かに居る。
そして、その後ろ姿は見覚えのあるもので―――

ユキ
 「あら、貴方は……」

ロリクステッドの宿屋、フロストフルーツの看板娘である『ユキ』。
艶やかな黒髪に、切れ長の眉。
ふっくらとした唇は女性的な魅力を醸し出し、左眼の下にある泣きぼくろがまた一層彼女を惹き立てる。

 『どうしてキミがこんな所に?』
私は思わず挨拶するのも忘れ、思い立った疑問を言葉にして出した。
 「まあ、ちょっとした用事ね」
と、ユキは含んだ物言いをしながら視線を後ろにやると―――その背後には石碑のようなものが建てられている。
その麓には、輪っか状に組まれた赤い花が置かれている。
察するに、何物かの墓参り……と言ったところであろう。
 『しかし、わざわざロリクステッドから、こんな場所まで来るとは畏れ入るよ』
 「あら、貴方は知らなかったかしら? こう見えても私、魔法についてはちょっとしたモノがあるのよ」
ヴァルネラさんほどじゃないけれど、と付け加えて、子供のような自信に満ちあふれた笑顔で答える。

 「ところで、そちらのお嬢ちゃんは?」
私の後ろに隠れてしまっていたベリー・ベリーを差し、訊ねる。
 「あ、こんにちわぁ」
話題が自分に移ったからか、頭を下げてユキへと挨拶をするベリー・ベリー。

事情を説明すると
 『彼女はベリー・ベリー。人を捜していてね』
その捜し人とは大学の権威あるウィザードで、ひょんな事からウィンターホールドまで道中を共にすることになった……と言う事を説明する。
 「ですです」
私の簡単な説明に頷く、ベリー・ベリー。
なるほど、と答えて返すのは、ユキ。

 「それじゃあ、私がマスターウィザードにかけあってあげるわ。詳しいことはその人に聞くといいわよ」
渡りに船とはこの事だ。
私もベリー・ベリーにそうするよう促すと、
 「ありがとうございます~」
と、再び頭を下げた。

――――――

大学の内郭部分に居住区画はあると言われ、私達はユキに案内されるまま後を続いた。
木製の扉を開けて、内部へと入って行く。
教鞭を持つ者達
円柱状の構造となった居住区画は、中央に魔力の光柱が昇り、灯りとなっている。
その光の柱を囲む形で居室が設けられ、各人が己の一室としているのであろう。

区画に住まう者達の懐疑と猜疑の眼が集中する。
それは私とベリー・ベリーだけに向けられたものではないようで、ユキに対する視線にもその色を交えていた。
だがユキは気にする様子はない。
 「こっちよ」
とある居室前に案内され、その扉を叩く。
 「はい、誰かな?」
低くて落ち着きのある男性の声音が、扉の奥より聞こえてくる。
 「ユキです、お邪魔してもいいですか?」
返事を待つより先に彼女は扉を開けていた。
トルフディル
老齢の賢者、と言った出で立ちの男性が部屋の中で腰掛けていた。
 「やあ、こんにちは。いつも花をありがとう、キミには頭が下がる思いだよ。ミラベルもきっとよろこ……」
きっといつも行っているのであろう日常会話。
それがぷつりと途切れたのは、ユキの背後に佇む異邦人二人の姿を確認したからだろう。

 「……そちらのお二人は?」
一拍置いてからユキに訊ねる老人。
 「私の友人です、先せ……『マスター・トルフディル』」
トルフディル、と言い直したのは、私達二人と眼前にいる老人に対するユキの気遣い。
敢えて相手に名乗らせないために、わざと立場と名前を共にした呼称を使ったのだろう。
 「そうかそうか、キミの友人ならば歓迎せねばな。ようこそ、二人とも」
トルフディルは椅子から立ち、私達に丁寧に会釈する。
思わず私も深々と頭を下げた。

唐突の来訪者に

私とベリー・ベリーは軽い自己紹介を行い、そしてトルフディルに経緯を話す。
 「なるほど、事情はわかった。で、そのウィザードは何と言う名前だね?」
もっともな疑問に、私は答えられなかった。
ベリー・ベリーにその事を訊ねていなかったのだから。

なんとも間抜けな話だろう、と己の失態に思わず頭を掻いてしまう。
その様子を見て、ベリー・ベリーが代わって口を開く。

 「えっとぉ、私の先生の名前はアリアです。確か、アリア・セレールって名前ですよぉ」

その言葉を聞いた瞬間、ユキとトルフディルの眼の色が変わる。
 「なんと……! キミは、アリアくんの弟子か!?」
演技掛かった、と言っても差し支えない程の驚きぶりに、私の方が意表をつかれた。
 「えぇ? 弟子っていうか養子っていうか、う~ん……、弟子ですねぇ、はい」
そんな周囲の空気など知ったことか、とでも言うかのようにマイペースを貫くベリー・ベリーは、見事と言うほかは無かった。
 「その指につけているのはもしや、『ソーンリング』かね」

不可思議なるものは証となる
トルフディルからの問いに、朗らかに微笑んで返す。
 「はいー。先生のは赤かったですけどねぇ」
 「ああ、彼女は花や植物が好きだった。大学内に彼女専用の植物研究区画を増設したぐらいだからね」
 「そうなんですかぁー、先生すごいです!」

二人のやり取りを傍に、私はユキへと耳打ちをする。
 『……彼女の先生は、そんなに凄い人なのかい?』
私の囁きのような小声に応酬して、
 「凄いどころか、この大学の『アークメイジ』よ。云わば最高責任者……まあ最近の大学の方針だと、アークメイジを一人だけじゃないようにしたみたいだけれど」
と付け加える。

驚いた。
ヴァルネラが『権威あるウィザード』とは言っていたが、まさか最高責任者の一翼を担う人物だったとは、と。

 「残念ながら、ここ最近アリアくんの姿は大学内で見掛けてはいない。私以外の者に聞いても同じ言葉が返ってくるはずだよ」
その言葉に頭をかくりと垂らす、ベリー・ベリー。
 「だがアリアくんは、ある研究に没頭しているようではあった。頻繁に図書館に出入りしていたよ。申し訳ないが私が知っているのはそれだけだ」
 「図書館……。『アルケイナエウム』ですね?」
ユキが言葉を重ねると、トルフディルは頷いて返す。
 「ああ。ユキ、すまないがこの客人達を案内してあげてくれないか?」

私達はトルフディルに礼を述べ、部屋を後にした。

――――

教鞭を握るマスターウィザード達の区画を後にし、外へ出て中庭の先の扉を開ける。
メインのエントランスとも言える『元素の間』と呼ばれる場が広がり、そのホールの手前右の扉を抜けた。

知識の保管庫
勾配の強めな階段を昇って明けた先に、その一室はあった。
物堅く寧静なその空間は、世俗の喧騒から隔離されたかのように森閑としている。
研究、没頭、と言う単語が正に相応しい場であるのを肌で感じた。

 「ここの主は『ウラッグ』って言うオークなんだけど、ちょっと頑固で偏屈なの。だから機嫌を損ねないように気を」
 「わぁ、すごいすごい! 地図に、球!? なんでしょうこれ!?」
ユキが私に囁きかけるようにして語っていると、ベリー・ベリーはお菓子を前にした子供のようにはしゃぎ声を出していた。

アルケイナエウム
 「静粛に! 騒ぐのなら出ていってもらうぞ!」
喝、と言わんばかりの強い声が奥より聞こえてきた。
無邪気な失態を前に、呆れたかのように目元を覆うユキ。
当のベリー・ベリーは何故いきなり怒られたのか理解出来ない、と言う疑問の色を瞳に宿す。

アルケイナエウムへと踏み入れた私達を、正面の机に座するオークが睨みつける。
 「ユキか。後ろの二人は何者だ? 事と次第によってはお前の客人でも許さんぞ」
目尻に溜まる皺が、強い眼差しを一層険しく見せる。
 「あ、こんにちは、おじいさん」
臆する様子も無く丁寧にお辞儀するベリー・ベリーの姿を見て、私は呆気に取られてしまう。
ユキも私同様、ただ口を開けて呆けるだけだった。

そして、それはウラッグ司書も同じだった。

――――

ウラッグ司書はかく語る
 「そうか、アリアが。ここ最近見かけないので家に帰っていると思っていたのだが……」
事情を聞いたウラッグは怒りの矛を収め、怪訝な様子で思いに耽る。
 「ウラッグ、彼女が没頭していた研究っていうのは一体何だったの?」
ユキの言葉に答えるかのように頷き、席を立つ。
司書机から離れ、一冊の本を片手にこちらへ歩み寄る。
 「彼女が熱心に読み耽っていたのは、『魂の技法』についてだ」
聞き慣れない単語に、思わずウラッグの顔を凝視する。
ああ、と合点がいったようにして、
 「簡単に言えば、失った魂を再び肉体に戻すという事。言うなれば死霊術の一環だが、この場合は『蘇生』と表すほうが正しいだろう」
 「そせい??」
ウラッグの噛み砕いた説明を耳にし、眼を丸くして首を傾げるベリー・ベリー。

 「……アリアは、死者を生き返らせる方法を探していたのだよ」

さらに噛み砕いた表現で理解したのか、ベリー・ベリーは子犬のような機敏な動作で首を縦に振る。
ウラッグの説明に、ユキは眉を顰めながら呟く。
 「死霊術ならぬ、蘇生術……。フィニスが聞いたらどんな顔をするのかしらね」
 「フィニスの管轄は召喚魔法だからな。顔を曇らせるだろうが興味は示さないだろう」
ユキと会話をしながらも、ウラッグは本を捲る手を休めない。
ぺらり、ぺらりと薄い紙が躍る音が響く。

しばらくして―――最後の一枚を舞わせた手が止まり、
 「メモ書きでもあればと思ったが、どうやら彼女はそういったモノは残していないらしい。残念ながら、手掛かりにはなりそうにない」
と、ウラッグの口から無情なる言葉が並べられた。
だが――と続ける、
 「アルケイナエウムに頻繁に顔を出していた時は、私室で研究を行っていたはずだ。アークメイジの私室に行けば、彼女の行方の手掛かりが掴めるかも知れない。」
そう言うとウラッグは懐から一つの鍵を取り出し、ベリー・ベリーに差し出す。

 「幸運を祈る」

―――――――

アルケイナエウムからすぐ隣に接した区画。
そこがアークメイジと呼ばれる役職者の一室だ。
アークメイジの私室
扉を開けた先に広がったのは、神秘に満ちた場所だった。
最高責任者としての一翼を担う者のための空間は、魔力に疎い私でもひしひしと感じられる程の何かに満ちていた。
 「私もこの一画に入るのは初めて。どこにどんな仕掛けがあるか解ったものじゃないわ」
 『なにせ、アークメイジの私室だからね』
侵入者、などと言う物好き尚且つ不遜な輩はそうそう来ないだろう。
だが『研究者』の一室である事を考えれば、何かしらの魔法の罠であったり防御壁であったりなどの細工は仕掛けてある可能性が高い。
己の大切な『研究』を守るためには、手段は選ばないものだ。

 「大丈夫ですよぉ、先生はそんなことしませんからぁ」

不可思議なるものの宝庫
私室に足を踏み入れてから、萎縮する私とユキに向かって言葉を投げるは、無邪気な少女。
歩を進め、正面に構えられたアークメイジの机を物色し始めた。
 「ちょ、ちょっとお嬢ちゃん、危ないわよ?」
ユキがその背中に向かって言葉を掛けるが、お構いなしと言った所だ。
 「平気ですってぇ。先生はそういうとこ、ウカツですからぁ」
身を屈めて物色しながら言葉を返す、ベリー・ベリー。
すると引き出しの中から一冊の書物を取り出した。

 「やっぱりありました、これ先生の日記ですねぇ」

プライバシーとは一体
誰に断わるわけでもなく、徐に読み始める、ベリー・ベリー。
 「……お嬢ちゃん、それって私生活の侵害じゃない?」
 『……まぁ、人探しをしている以上は必要悪と思わないといけないね』
 「知らない間柄じゃないみたいだから、まあ良いのかも知れないけど……ねえ?」
呆れた様子で呟くユキに、私はなけなしのフォローを入れる。
実際、行方不明者の一番の手掛かりと言えば、その者の日記なのは誰もが解っている事だろう。

 「う~ん……先生は『モーサル』? ……に向かったみたいですねぇ。『ファリオン』? ……っていうウィザードに会いにいったみたいです」

なるほど、と頷いた後、ベリー・ベリーに日記を読ませて欲しい旨を伝え、手を伸ばす。
だが――
 「……し、私生活の侵害、ですぅ」
と、唇を尖らせ、日記を抱えこむ
 『その言葉もごもっともだが……。しかし、これからの旅路のためにも目を通しておきたいんだ』
私の説得の言葉に一瞬輝いた瞳を覗かせたが、すぐにまた首を傾げて日記を抱え込んでしまった。
困り果てる私に、そっとユキが耳打ちをする。

 「……たぶん、見られたくない事が書いてあるんでしょ」

……ああ、と遅れて納得する。

単純に考えて―――アークメイジ・アリアの日記の中には研究の事以外にも、弟子であるベリー・ベリーの事も記してある可能性が十分考えられる。
その内容がもしも恥ずかしいと言わざるを得ないようなものであったとしたら、読ませたくないのも当然かも知れない。
それに、この少女が嘘をつくような人間ではないと言うのは、この短い期間の付き合いでも解っている。

ならば、私は先ほどの言葉を信じて従うのみだ。


―――――――


絆に感謝
 「それじゃ、気をつけてね」
 「はーい、ありがとうございましたぁ~」
見送るユキに、ベリー・ベリーは手を振って返す。
 『ありがとう、ユキ。色々と助かったよ』
私の感謝の辞に、意地悪な子供のような笑顔で応える。
 「ヴァルネラさんじゃなくて、ごめんなさいね?」
ユキの言葉に、私は失笑せざるを得ない。

 『もう昔の話さ』

自嘲でも無い素直な感情を口にし、ユキに背を向けた。



―――――――

私とベリー・ベリーは大学の門から出て村に戻ると、これからの道を確認すべく地図を広げる。

これからの旅路は
 『モーサルはここから西にあり、ドーンスターから更に西に位置する。つまり、来た道を引き返す事になるね』
己の頭の中で道筋を練りながら、ベリー・ベリーに語りかける。
ここからの路を考えると、道なりに進むと日数が掛かりすぎる事が問題だろう。
山を越えたほうが早いのは確かだが、今度は安全面での不安が残る。
熟考に声を唸らせていると、灰色の瞳が不思議そうに私を見据えていた。

 「あのぉ~、おじさん。私と一緒にモーサルまで行ってくれるんですかぁ?」

疑問符の付属する言葉を聞き、私は忍笑いをする。


 『もちろんだとも。旅は道連れ、と言っただろう?』


ベリー・ベリーは柔和な笑みを浮かべ、喜びを表した。


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