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 追懐と今。
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己の過去を語るのは珍しい事ではないが、こんなにも長く語ったのは初めての事だった。

鼻腔の奥に感じる、つんとした僅かな痛みは感傷によるものだ。

しかし、涙が出るような事はなかった。
胸が締め付けられる事も無ければ、腹が重くなる事も無い。

だが、過去の振舞いへの後悔が無いのかと尋ねられれば嘘になる。続きを読む